








Webサイト制作からシステム開発までベトナムオフショアが強力支援
安いコストで費用削減
予算に応じて、優れたコストパフォーマンスで費用削減が可能
日本語コミュニケーション
高い日本語力でコミュニケーション、またドキュメント等の各種資料も日本語が可能
優秀で高い技術スキル
高い技術スキルのある優秀なIT人材が豊富、ご要望に応じてアサインが可能
若いIT人材が豊富
若くバイタリティのある豊富なIT人材からアサインすることが可能
柔軟なチーム編成
IT人材が豊富なため、プロジェクトの状況に応じて柔軟にチームメンバーの増減が可能
高い生産性を提供
若くバイタリティがあり実務スピードが速いため、生産性の向上が可能
ベトナム オフショアの特徴
優れたコストパフォーマンス
安いコストで日本と比較して遜色ない高品質な開発
日本より人月単価が低いがスキルが高く優秀なIT人材
コスト以外の様々なメリットも含めて総合コストパフォーマンスが他国より優良
中国・インド・タイの約2/3~3/4前後のコストを削減
2016年世界オフショア調査(※)で中国などを抜いてコストパフォーマンス1位獲得
※ 米国クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド「Where in the world? Business process outsourcing and shared service location index 2016」の世界オフショア開発市場調査

円滑な日本語コミュニケーション
ブリッジSEやコミュニケーターは日本語・英語・ベトナム語ができるトリリンガルが多い
他国オフショアよりコミュニケーションのストレスとコストが低く非常にスムーズ
日本語能力が高く日本語能力検定のN1~5レベルで最高レベルのN1とN2の合格者が豊富
日本語習得者や日本長期滞在勤務者は、高確率で日本文化・習慣・ニュアンスも習得
日本語習得者や学習者が多く小学校では日本語が英語同様第1外国語となり義務教育化

技術スキルが高く優秀なIT人材
優秀で高スキルな高い水準のIT人材がが豊富でハイベルな開発が可能
最新技術などの様々なIT技術への順応力も高いIT人材
実務が日本より高いレベルで高水準な業務や作業が可能
学生は卒業時に実務レベルのプログラムスキルがあり即戦力として稼働
ベトナムのITアウトソーシングの実力はオーストラリア銀行、シスコ、東芝、ソニー、パナソニック、HPなどの大企業も評価

若いIT人材が豊富
若いIT人材が豊富なため潜在するポテンシャルも高い
年齢が若いためビジネスに対する柔軟性が高く、技術習得に対しての吸収力も高い
バイタリティのある元気な若い世代のためスピード感があり生産性に好影響
ベトナム国民の平均年齢は約31歳(日本45歳/中国35歳)
ベトナムの年齢人口の分布は20代が最も多く35歳以下が約65%と過半数

アサインしやすい日本向けIT人材
日本向けオフショアの経験を積んだ質の良いIT人材が豊富
高スキルで優秀なIT人材が豊富なためアサインが非常に容易
長期的に同一のIT人材をアサインし続けることが可能(大規模開発や案件多数の場合)
毎年即戦力としてアサインが可能な新卒のIT人材が増加中
中国やインドのような現地大手企業によるIT人材の囲い込みは少数

柔軟なチーム体制の構築
数10名規模の体制も比較的容易に構築することが可能
日本向けにオフショアに特化したチーム体制の構築が可能
ラボ型、受託型などの様々な契約形態に応じて柔軟に体制の構築が可能
IT人材を長期的に確保し安定した体制・組織への教育・育成が可能
小規模案件・小型案件・単発案件などに併せて体制のカスタマイズが可能

スムーズなオフショア開発
バイタリティに溢れており実務スピードが速いため生産性が非常に良く納期短縮に貢献
ベトナムは祝日が少なく、日本より1人月の営業日数が多いため開発の進捗に好影響
前向きでモチベーションが高いため、依頼したミッションに対してスムーズに推進
低コストでも優秀なIT人材が多く開発品質が高いため、品質問題の発生リスクを抑制
ドキュメントなどの各種資料が日本語化可能なため、日本側の翻訳工数を削減可能

真面目で熱心な国民性
物事に対して一生懸命であり、依頼した仕事に対しても熱心に取り組む
非常に真面目で素直・素朴な国民性、日本との心理的な距離も近く昭和の日本的な一面もある
明るく元気な国民性でバイタリティとモチベーションが非常に高くスムーズな仕事が可能
協調性があり組織を大切にするため、友好的な関係で仕事が可能
他国と比較して日本人と似ている部分があり、考え方や価値観などの共通点が好影響

親日で友好的なパートナー国
国民性が非常に親日なため、友好的で信頼できるパートナー関係の構築が可能
日本に対しての印象が良く、日系企業への関心や人気がとても高い
日系企業への勤務や日本のビジネスに携わることが一種のステータス
日本との関わりを希望する優秀な若者が多く、日本のビジネスとの親和性も高い
ベトナム国民アンケートで約42.7%が日本をもっとも重要なパートナー国と回答

勤勉で高い向上心の国民性
勉強熱心な国民性のため真面目で勤勉、良質なIT人材も多い
技術習得はもちろん日本語や日本ビジネスの勉強会も多く、技術や語学などスキルの習得など努力家
自己研鑽などの向上心があり、定時後の夜間学校や新技術セミナーの参加に積極的
勤勉な国民性が仕事など業務に関する内容理解にも良い効果を発揮
論理思考などの数学力があり、国際数学オリンピック(※)でも高頻度で上位ランク
※ 毎年100カ国以上が参加。各国の高校生が数学の能力を競う国際大会。

日本企業との関係と取引状況
オフショアやBPO先として人気が高く実績も多いため、高い信頼を獲得し中小企業含め日本企業の取引が急増
IPA(※1)調査で日本側のオフショア発注数は約半数、ベトナム側でも日本受注数が現地国内全体の過半数
ベトナム各地にオフショア開発拠点として日本企業が多数進出、現在のオフショア土壌を構築
ネクスト・チャイナ(※2)として日本企業からのベトナムオフショアが急成長
ベトナム市場魅力は高く新マーケット(※3)として日本も多数参入、オフショアと並行で市場開拓の企業増加
※1 情報処理推進機構(IPA):日本のIT国家戦略を技術面・人材面から支えるための経済産業省所管独立行政法人
※2 ネクストチャイナ:中国の著しい経済成長による人件費高騰や政治的問題、商習慣相違の影響でベトナムへの移行が進行
※3 ECや比較サイトなど以外にも非ITとして製造業、コンビニ、スーパー、アパレル、コスメなどの多くの日本企業がベトナムに進出

時差が少なくタイムロスが最小限
日本との時差が-2時間と非常に少なく業務でのタイムロスが最小限
時差が少ないためリアルタイムなやり取り、コミュニケーションが非常にスムーズ
ベトナム側の営業時間内に連絡が取りやすく、午前中のミーティングなども可能
リアルタイムでベトナム現地との業務をリモートで行うことが可能
日本とベトナムで作業担当を分担してリアルタイムの共同作業を推進することが可能

大学なども日本向けIT人材育成に注力
大学はIT教育に注力、情報学部設置の大学も270校あり毎年約5万人以上のIT人材を輩出
大学で日本語人材の育成も重点的に推進、英語に次いで日本語の学習シェアが2位まで上昇
東大レベルの一流大学卒(※)のIT人材が豊富、在学中に職業訓練やインターンなどの実務経験で即戦力
大学生のIT業界への人気は高く、卒業生の優秀層は医者や弁護士ではなくIT業界へ就職
生徒はITに強い関心があり、勉強も西洋各国と比較して早い年齢からコンピューターサイエンスなどを学習
※ ハノイ工科大学:ベトナムで最難易度の理工学系大学、日本企業への就職者も多く優秀なIT人材の宝庫。ハノイ国家大学:ベトナムで最上位の教育と質を誇り、ベトナムの東大とも言われている。

政府も強力なIT国家戦略を推進
政府は日本向けオフショアのために日本との友好関係構築と日本語人材育成を推進、国民の関心も増加
海外IT需要に向けIT人材育成とその増加を促進、教育機関連携でIT学科増設と教育プログラム構築
IT企業の投資・設立を支援する国家制度があり、海外IT企業誘致の優遇制度も積極的(※)
IT発展に向けてIT産業への好環境構築に注力、優秀なIT企業やIT技術を政府が表彰
一党制政府で安定政治、政情が良くインドや中国などと比較してオフショアのビジネスリスクが非常に低い
※ 法人所得税の減免など税制措置、助成金の支援、人材育成は学校設立や住宅賃貸・技術インフラの提供などを積極的に支援

日本とベトナム両国の距離が近い
日本からベトナムまでの地理的な距離も比較的近くアクセスが容易
日本の主要都市からベトナムの主要都市への移動は直行便の飛行機が存在
飛行機の移動時間は4~6時間前後が可能で直行便の飛行機の本数も多い
ベトナムへの出張が必要な場合は、主張費用(※)も基本的に10万円前後が可能
定期的に現地のチームを訪問し、対面のコミュニケーションやマネージメントをする場合も経済的
※ 成田空港発の場合、2泊3日の出張でビジネスホテルを利用した場合、フライト5万円、宿泊1万円程度が可能(注:シーズンにもよる)

出張・駐在が安心の社会環境
ビジネスインフラや生活インフラなど安定したビジネス環境が整備され仕事や生活が安心(※1)
カントリーリスクがなく東南アジアの他の新興国と比べて非常に治安が良い(※2)
治安以外にも日本料理店など日本人向け環境があるため、出張や駐在などの滞在が安心
経済成長が著しく社会環境が安定して成長しているため滞在リスクは最小限
社会的な教育水準・労働人口・勤労意欲・職業倫理・平均年齢などもレベルが高く現地業務も円滑
※1 インターネット:光回線が普及し速度も比較的安定、飲食店やコンビニを始め各種店舗でも無料WiFiが浸透、セキュリティ面は法整備も進んでいる。電気:停電などのトラブルが他国と比較して少なく安定した電力供給。オフィス:高層オフィスビル・コワーキングスペース・クリエイティブオフィスなどオフィス環境も先進国と遜色ない。
※2 カントリーリスク:日本との領土・歴史・宗教などの反日問題・感情による反日リスクやテロ・デモ・凶悪事件などの治安、不安定な政治による政治リスクなどの各種リスク

将来のグローバル展開も可能
ベトナムのIT人材は日本語力の他に英語力も高く母国語を含めトリリンガルなIT人材も存在
多国語対応で国をまたがるプロジェクトなどドキュメントや開発の各種ローカライズでグローバル対応可能
Android・Apple・iOSなどの開発時に原本が英語の仕様書やドキュメントをそのまま渡すことが可能
ベトナムは国際化に向けグローバル人材育成も注力、ベトナムから地理的に離れた世界各国(※)から人気
ベトナムは国際市場に向けオフショアとそのスキームを確立、海外企業も人材育成でベトナムに投資
※ 主要経済大国:アメリカ・カナダ・オーストラリア・北米・ヨーロッパ・英国など


ベトナムでのコスト削減
34%以上
日本国内での開発と比較して
34%以上のコストカットが可能

ベトナムのIT人材数
350000人以上
ベトナムでは優秀なIT人材が
約35万人以上も存在

ベトナムのIT人材年間増
50000人以上
ベトナムでは新卒で即戦力となる
IT人材を年間5万人以上も輩出

日本向けオフショア比率
60%以上
ベトナム全体のオフショア開発で
日本企業受注数は60%以上

日系企業進出数
1800社以上
ベトナムに進出している日系企業の
企業数は1,800社以上

日本人滞在数
17000人以上
ベトナムに滞在する日本人の
人数は17,000人以上
ベトナムのオフショア開発を成功させている日本企業は?

現在、多くの日本企業がベトナムでオフショアを成功させています。
もちろん失敗するケースもありますが、下記のようにベトナムオフショアの取引実績とその増加から考えると多くの日本企業が成功していると考えられます。
- 1. ネクストチャイナとしてベトナムに発注する企業が日本のIT分野内で約半数近く存在する
- 2. ベトナムに拠点を立ち上げ本格的にオフショアを稼働させている企業も存在する
- 3. 再度ベトナムのオフショアへリピートとして発注している企業も増え続けている
また、継続してベトナムのオフショアを利用して成功しているのは中小企業はもちろん、大手の有名企業も多く存在しています。
しかし、オフショアは失敗するイメージが強いのも事実です。その理由を次項で考えてみます。

日本の文化・風習に影響されたコミュニケーション

なぜ、オフショアで失敗するケースの印象が強いのでしょうか? 最も多いと考えられる根本的な根っこの原因として下記のように日本独特のコミュニケーション文化・風習が挙げられます。
- 1. 言葉の行間を読む
- 2. 組織の空気を読む
- 3. 意図・意向を忖度する
- 4. 暗黙の了解で行動する
- 5. 一を聞いて十を知る
- 6. 気持ちを察する
- 7. 「ア・ウン」の呼吸
- 8. 以心伝心の精神や心
現在でも日本ではこのようなコミュニケーションスタイルが見え隠れしています。これらは「曖昧」な依頼や指示に繋がりコミュニケーションエラーが発生しやすくなります。 もちろん、要件や仕様の共有でも「すべてを言わなくても伝わっているはずだ」などの思い込みが「曖昧」を発生させ成功を遠ざけてしまいます。
設計書などのドキュメントや資料でも「これは書かなくても分かるだろう」と記載を省略したり簡素化してしまい内容が不十分なため読み手に正確に伝わらないこともあります。
日本ではこのようなコミュニケーションスタイルの感性に長けていると「よく気が利く」や「優秀」と言われ評価されることもありましたが、 日本国内の開発(制作)会社でもこのようなことが原因で双方の認識に齟齬が生まれ、 結果的にプロジェクトの終盤で重大なトラブルに繋がることも少なくありません。
日本国内の開発(制作)会社でコミュニケーションエラーが発生しない優秀な企業や人材を探して、そこに依頼すれば良いかもしれません。 しかし、そのような優秀な企業や人材はコスト面が予算と合わないかもしれません。
より複雑化・高速化する今後のITビジネスでは、このようなコミュニケーション品質が非常に重要であり成功へのカギだと考えられます。 日本国内でもコミュニケーション品質が悪ければプロジェクトの成功は難しいですし、逆にコミュニケーション品質が良ければオフショアで成功することも十分に考えられます。 もちろん、コミュニケーション品質だけでなく、発注側と受注側の友好関係や信頼関係などチームワークも大切になってきます。 例えば日本企業でよくある話として、極端な例ですがプロジェクト本来の目的から逸れて責任の所在に論点が集中してしまい、結果的に双方が友好的でなくなるなど悲しいケースもたびたび耳にします。
ベトナム人とのコミュニケーション面についてですが、窓口となるブリッジSEやコミュニケーターは日本語能力も高く勤勉なため、日本文化や風習についても熱心に学ぼうとします。 そして、それらを習得している人材も少なくありません。そのため日本独特のコミュニケーションスタイルについても理解しようとします。
チーム全体についても明るく元気で親日なため発注側の日本企業に対しても非常に友好的で良いパートナーになろうと努めてもらえます。 また、非常に真面目な性格で依頼した仕事に対しても真剣で一生懸命に取り組む国民性であるためスムーズにプロジェクトを推進させることも可能です。
これらのことからベトナムは、上記のコミュニケーション品質を確保すれば、発注側と受注側の友好関係や信頼関係などの構築やチームワークもしやすく成功しやすいオフショア先と言えるのではないでしょうか。
しかし、どうしても日本の開発(制作)会社を利用したいという声が多いのも事実です。 理由として日本国内という安心感が大きいようです。
では、日本国内の開発(制作)会社に発注することでどのような課題が考えられるでしょうか? 次項をご参照ください。

日本の人材不足とコスト高騰はIT業界の重大な課題

日本国内の開発(制作)会社に発注することで安心感はありますが課題もあります。最も大きな課題は人材不足とコスト高騰です。
現在、日本はIT人材が不足しており、併せてIT業界の人月単価当たりのコスト高騰が慢性的な課題になっています。 当然ですが、発注側は少しでもコストが安く条件の良い開発(制作)会社を探します。 しかし、コスト削減の結果、安かろう悪かろうで下記のような失敗を招くケースも少なくありません。
- 1. コスト削減で人材リソース不足
- 2. コスト削減で低スキル者アサイン
- 3. コスト削減でスケジュール短縮
- 4. コスト削減で要件・設計を簡素化
- 8. 費用が安いが管理品質が悪い
- 5. 費用が安いが設計品質が悪い
- 6. 費用が安いが開発品質が悪い
- 7. 費用が安いがテスト品質が悪い
人件費のコストを削減すれば、確保できるプロジェクトチームのIT人材数は少なくなります。 IT人材が少なくなれば人材リソース不足で進捗も遅延が発生します。 結果としてスケジュール未達、もしくはスケジュール厳守と引き換えに品質が悪くなり失敗になる可能性が高くなります。
逆に多くの人材リソースを確保する代わりに、単価の安い低スキル者をアサインした場合はどうでしょうか? これも品質低下もしくはスケジュール未達となる可能性が大きいです。
高スキル者を多くアサインした場合は、コスト調整でスケジュールを短縮するかもしれません。 これもプロジェクト失敗のリスクが大きくなります。
他にも上記のようにコスト理由で失敗するケースはいくつかあります。 日本国内で安心感を選択したにも関わらず、プロジェクトが失敗してしまうのはとても残念なことです。
では、コスト削減についてもベトナムのオフショアで考えてみます。
現在、ベトナムでは多くのIT人材が活躍しており人材リソースは非常に豊富です。 また若いIT人材が多く、IT人材の増加速度も日本の倍速以上と言われています。
スキル面でも、大卒で既に即戦力の人材が多数輩出されるレベルで、同年代の日本人よりスキルが高いケースも珍しくありません。 ベトナムオフショアを導入している日本の某IT企業で「日本の中途採用に応募してくる日本人よりベトナム人プログラマーの方が技術力が高いことがある」という話も聞いたことがあります。 もちろんコストはベトナム人のほうが安く、プロジェクトチームの規模もスキルも柔軟に対応でき、品質低下やスケジュール遅延のリスクもかなり軽減されます。
また、ベトナム人の性格は元気でバイタリティがあるため、開発スピードにとても勢いがあります。 しかも、真面目で仕事の取り組みも一生懸命なため、コミュニケーションが良好であれば開発品質も維持できます。
コストに余裕があれば、無理なスケジュール短縮でコスト削減の調整をする必要がないため、こちらも品質・スケジュールともに心配する必要がありません。
もちろん、これらは大前提としてコミュニケーション品質が確保できていることが条件です。
ここまではベトナムでオフショアを実施した場合の魅力をお伝えしましたが、最後にデメリットについてもお伝えします。

プロジェクトの管理品質が重要

ベトナムは親日で日本人の感性と似た部分もあり日本との相性が良い国です。しかし、日本人ではないのでやはり国民性が異なります。 また、海外のチームをコントロールしなければならないため、ハンドリングが難しいところがデメリットでありリスクでもあります。
このデメリットのリスクヘッジをするためには、プロジェクト管理が非常に重要になります。 もちろん、ベトナムに限らず日本国内でプロジェクトを推進する場合でも、プロジェクト管理は非常に重要です。
日本国内のプロジェクト運営で失敗する一例として、下記のような状況を見かけることもよくあります。 日本国内でも防止対策は非常に重要ですが、ベトナムでも下記のようにならないためにプロジェクト管理を丁寧に実施する必要があります。
- 1. 「あとはお任せします」・「分からないのでお任せします」・「まずは進めて見てください」などの丸投げ状態
- 2. 管理者や発注側の「ノー・タッチ状態」や「ノー・チェック状態」が続いてしまい、プロジェクト終盤まで問題が発見されず手遅れになってしまう
- 3. 「要件内容」や「仕様内容」の潜在的な認識齟齬がプロジェクトの終盤まで発覚されず修正が間に合わなくなる
- 4. プロジェクトの終盤で「要件内容」や「仕様内容」の急な追加や変更が発生してしまい手戻りになってしまう
上記以外にも、様々な要因で失敗するケースも沢山あります。 それは、プロジェクト失敗の要因は単純なものではなく、いろいろな状況が複雑に絡み合って発生してしまうからなのです。 ここでは、オフショアではやってはいけない内容に特化して、最低限お伝えしたい代表的な内容だけ上記のとおりピックアップしてみました。 もちろん、これら上記の失敗要因は、日本国内でも発生する問題です。
これらの要因を防ぐことはとても難しいことです。 しかし、基本的なことを丁寧に実施するだけでも、失敗リスクはかなり軽減されます。 例えば 「発注側から漏れなく詳細にヒアリング」、「受注側のチームや進捗状況を定期的にヒアリング」、「発注側の外部レビュー」、「受注側の内部レビュー」、 「受発注両社参加の定例会」、「課題管理」、「報連相」、「コミュニケーション」 などを実施し、問題の発生時に丁寧に対応することでデメリットのリスクヘッジを狙えます。 もちろん工程毎品質確認、人員リソース管理、進捗管理なども含まれます。
では、上記のようなプロジェクト管理を推進するには日本とベトナムの連携をどのように進めれば良いのでしょうか?

ベトナムとの連携を円滑に進める体制例

日本とベトナムのオフショア連携はとても重要で難しいですが、まずは連携がスムーズに実施できるチーム体制を考えてみます。
下記のようなチーム体制パターンをベースにオフショアと相談しながら柔軟に体制を構築し、連携をスムーズに実施することが可能です。



「一般的なオフショア体制」は、日本人のプロジェクトマネージャーが日本からリモートでプロジェクト管理する体制です。チャットやビデオ会議などでオフショアチームをハンドリングします。
メリットは、日本国内にいながら現地のプロジェクト管理ができることです。デメリットは、対面でないため複雑な指示や依頼に対しては時間と労力などのコストがかかってしまうことです。
「日本人現地常駐のオフショア体制」は、日本人のプロジェクトマネージャーがベトナム現地に常駐してプロジェクト管理する体制です。これは一番おすすめな体制です。現地オフショアチームを直接ハンドリングでき、現地のメンバーも日本人の常駐でモチベーションがかなりアップします。
メリットは、対面のため非常に丁寧なプロジェクト管理ができることです。デメリットは、海外出張の発生です。
「ベトナム人来日常駐のオフショア体制」は、ベトナム人のブリッジSEが日本国内に常駐しリモートでオフショアチームに指示する体制です。日本国内で日本のプロジェクトマネージャーとベトナムのブリッジSEが直接やり取りできます。
メリットは、日本国内でブリッジSEに細かいニュアンスを含めた依頼ができることです。デメリットは、ブリッジSEのフライトや宿泊などの費用が発生してしまうことです。
これら3つの体制をベースにオフショアチームと相談しながら柔軟に体制の構築が可能です。 また、これらの体制を複合して各工程などのタイミング毎に流動的に体制を変更しながら実施するハイブリット体制も可能です。
これらの体制を活用するとともに、とても大切にしたいことはベトナムのチームとの密接で濃厚なコミュニケーションです。 これにより双方の信頼関係や友好関係などの関係性がより深くなり、オフショアからも積極的にコミュニケーションの発信があるなど、やり取りがとても活発になってきます。
これによって発注側が気づいていないようなリスクの報告や様々な提案など、真面目でバイタリティがあるため日本国内の開発(制作)会社から出てこないようなハイレベルな内容がオフショアから発信されることもあります。 斬新で有意義な内容が提案されたり、思わぬ内容に驚かされることなどもあります。

(例)日本企業のベトナムオフショア活用例について

最後に日本企業がベトナムのオフショアを上手に活用している例をご紹介します。 この例は、オフショアの特徴を上手に活かした例です。
ベトナムのIT人材は技術スキルが高くバイタリティもあるため、開発スピードが速く生産性が非常に良いです。 その特徴を活かして、設計に時間をかけるのではなくプロトタイプ開発に時間をかけて品質向上を狙う進め方です。
設計の代わりにアジャイルでプロトタイプを開発し、日本側で動作確認をしながら調整や修正を繰り返す方法です。 完成に向けて精度を高めていくことも可能ですし、勢いがつくと更なる開発スピードのアップも期待出来ます。 また、常に仕様の認識齟齬の確認とその修正や品質を確保していくことも可能で大きなトラブルの防止にも繋がります。
例えば、簡単で大まかな流れとして
「プロトタイプ開発 ⇒ 日本で動作確認 ⇒ 仕様確認・不具合確認 ⇒ 調整や修正をオフショアにフィードバック」
という作業を1~2週間単位でループすることで、常に認識齟齬をチェックすることも可能です。 また、オフショアからもアイデアなどの提案が上がってきやすくなり好循環な流れが期待出来ます。
結果として、問題や課題などの早期発見にも繋がり開発がスムーズになることも狙えます。
設計書などの順番が逆になってしまいますがこれらのドキュメントや資料の最終版は、開発の完成精度が一定レベルになってから作成すれば、納品時の設計書と完成システムの記載内容差異の防止にも繋がります。 差し支えなければ、システムが無事に本番で稼働してから本格的に設計書に着手するという思い切った考え方も一つの方法です。
もちろんプロジェクトやシステムの内容や特徴によっては、このような手法が合致しないケースもありますが、オフショアの特徴を活かした参考例として検討してみるのも良いのではないでしょうか。